エンジニアが本業としてIT系の仕事をしているときに、もう1つアルバイトなどで仕事を掛け持ちする場合があります。副業としてクラウドソーシングなどで気軽に業務を請け負えるようになったことから、業務委託をしてもらって掛け持ちをしているケースも増えてきました。
社会規定や労働基準法などの観点から問題がないのであれば、掛け持ちで仕事をすること自体には問題はありません。しかし、業務内容についての意識をシビアに持っていないと大きなトラブルにつながる恐れがあります。場合によっては自分が訴えられてしまう可能性すらあるので注意しましょう。基本的には関連性がある業務内容の仕事を掛け持ちしないのが安全策です。
本業と別の仕事で業務内容に関連性が全くなく、互いに独立している場合には支障を来す恐れはありません。食品業界で営業をしている人がIT系の仕事を掛け持ちするときや、IT系のエンジニアが食品業界の販売職を担当するときには問題はないでしょう。
しかし、IT系の仕事をしているエンジニアが同業の仕事を掛け持ちすると、本業のノウハウを外に持ち出したのではないか、副業の仕事で知り得たことを本業に持ち込んだのではないかと疑われるリスクがあります。
企業秘密を他で利用するのは規則に違反しています。業務上知り得た内容を他社で使っていないことを証明するのは困難になりがちです。そのため、関連性がある仕事を掛け持ちする場合は、しっかり考慮した方が良いでしょう。